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05Jan

「風の歌を聴け」 村上春樹

Posted by somanybooks in NovelAndComic

昨今ノーベル賞候補に挙がっている村上春樹のデビュー作です。
春樹さん、ノーベル賞取らないかなあ。そわそわ。


■ 本の説明

大学で生物を学んでいる主人公の「僕」が過ごした21才のひと夏のお話です。
」という名の金持ちな、でも金持ちを心の底から嫌っている青年とつるみ、「ジェイズバー」で恐ろしい量のフライドポテトを食べ、ビールを飲み、そして一人の女の子と出会います。


■ 本の感想

この本は春樹さんのデビュー作だそうですが、紛うことなく、この本は村上春樹さんの作品ですね。文章の軽さと柔らかさ、そして小説全体の底深くに流れるテーマまで、本全体から春樹さんらしさを感じます。

タイトルの「風の歌を聴け」という言葉、「風」が象徴するのは通り過ぎた後もう二度と戻らないもの、ではないでしょうか。

21歳の夏も、「僕」が出会いそして別れた女の子も、人の長い人生の中では一度きり。袖触れ合うのも多少の縁とは言いますが、縁があるのも僅かな時間で、過ぎてしまえばもう二度と戻ることはないのだということを、この本の読後9年目にようやくわかりました。そしてそれが私たちの生きる世界の純然たる事実であることに気づいた時、この本はまさに「文学」を冠するにふさわしい本だと感じました。

厚さ1cmに満たないほど薄い文庫本ですが、「村上春樹」を初めて読まれる方におすすめします。私もこの本が第1冊目でした。大学の夏期特別講義で島根大学の教授が来られ、授業の中でこの本を取り上げて下さったのが、この本との出会いです。





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