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27Mar

「花神」(上・中・下巻) 司馬遼太郎

Posted by somanybooks in NovelAndComic

幕末に長州藩の討幕軍総司令官となった大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描いた本です。

  


■本の説明

寡黙で人付き合いが拙く、「火吹達磨」というあだ名を頂戴するほどの醜男。にもかかわらず、同時代の誰よりも秀でた語学力と緻密な計画力、それに先を見通す豊かな想像力で、寒村の医者から転じて医療・軍事の翻訳技師になり、最終的には討伐軍の総司令官となった村田蔵六の生涯を描いています。


■感想

「花神」は、司馬遼太郎さんの本の中で私の暫定一位です。(暫定二位が「坂之上の雲」、三位が「新撰組血風録」)

妻帯者でありながらある女性を愛してしまう、という表現が含まれるので、賛否両論起こりやすい小説ではあるのですが、私が技術者として日々を過ごしているので、栄達を求めず一技術者として愚直にひたすら技術を磨き続けた蔵六さんの生き様には学ぶところが多いです。

大坂で適塾の塾頭を務めるほどの秀才でありながら、家業(医者)を継ぐため故郷に戻らざるを得なかった蔵六さんですが、蘭学者を求める幕末という時代の需要に合わせる形で、長州から宇和島、宇和島から江戸へと蔵六さんの運命は次々と展開していきます。


■ 司馬遼太郎「鬼謀の人」(大村益次郎を描いた短編小説)

村田蔵六さんを描いた短編小説が、「鬼謀の人」という名前で司馬遼太郎作「人斬り以蔵」(文庫本)に収められています。長編「花神」を読んだ後では物足りなく感じますが、長編を読む時間が取れない方であれば、こちらの方が取っ付きやすいかもしれません。
個人的には、本のタイトルにもなっている「人斬り以蔵」の方がおすすめです。(武市半平太と岡田以蔵の関係を描いた短編です)





■ 宇和島への旅

村田蔵六さんの軌跡を訪ねて、愛媛県南部(南伊予)にある宇和島を旅しました。

宇和島には、蔵六さんが宇和島藩で過ごしていた頃の住居跡が残っていました。JR宇和島駅から南に徒歩15分ほど行ったところにあります。
 (住所:愛媛県宇和島市神田川原
  地図:http://loco.yahoo.co.jp/place/g-Qhf71i2qB2o/map/
  JR宇和島駅から南下し、神田川にぶつかったら川沿いに歩いていると看板が見つかります)

着いた瞬間、「あれ、狭いな」と感じる程こじんまりとした場所で、住居跡の目の前に美しい小川があり、鴨が1匹のんびりと泳いでいたのが印象的でした。(作者司馬遼太郎さんもこの川沿いを散策されるのがお好きだったそうです)

大村益次郎(村田蔵六)宅 家 住居 宇和島藩 目の前の川

住居跡には真っ白な石が敷き詰められていて、敷地の奥には綺麗な黒い石で作られた椅子と机があり、訪れた人が腰掛けて休めるようになっていました。宇和島周辺の蘭学関連の史跡案内のパネルも置かれています。

大村益次郎(村田蔵六)宅 家 住居 宇和島 史跡案内

宇和島は海に面しており、蔵六さんの住居跡から海へも徒歩10~15分程です。近くの道の駅では新鮮な魚が魚の形をしたまま売られており、魚も練り製品も美味でした。


■ 終焉の地(大坂)

大阪市内を自転車で走っている時、村田蔵六さんが息を引き取られた場所を通りすがりました。偶然とは恐ろしい...。
 (住所:大阪府大阪市中央区法円坂2丁目1番14号(大阪医療センター)
  地図:なし
  大阪市営地下鉄谷町線の谷町四丁目駅から徒歩でいけます。大阪医療センターという国立病院の敷地の角です)

見上げるほど大きな石碑が置かれていました。

村田蔵六 大村益次郎 終焉の地

村田蔵六 大村益次郎 終焉の地

師:緒方洪庵さんに蘭学を学んだ地で息を引き取られたのかと思うと、不思議な感慨が沸きました。最期にお世話になった病院が、病院として今も同じ場所に在るのも嬉しかったです。

  



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

・村上春樹
 「風の歌を聴け」村上春樹
 「ノルウェイの森」村上春樹
 「国境の南、太陽の西」村上春樹

・著作権切れの本を無料で読む
  "青空文庫" (日本の本の無料電子図書館)
  "Project Gutenberg" (洋書の無料電子図書館)

・その他
 「すべてがFになる」 森博嗣
 「高慢と偏見」 Jane Austen

 「少年残像」 由貴香織里
 「ルードヴィッヒ革命」) 由貴香織里
 「はじめちゃんが一番!」 渡辺多恵子
 「BLACK JACK」 手塚治虫
 「残酷な神が支配する」 萩尾望都






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30Dec

"Project Gutenberg" (洋書の無料電子図書館)

Posted by somanybooks in NovelAndComic

洋書を何冊でも無料で読める電子図書館です。

Project Gutenberg
http://www.gutenberg.org/wiki/Main_Page?sess=ad595695a8e5f902563e9bf73449999c



■ 説明

「シャーロックホームの冒険」・「不思議の国のアリス」・「サロメ」など、著作権の切れた作家の作品を無料で読むことのできるウェブサイトです。

英語で書かれた作品が人気のようですが、フランス語・ドイツ語・イタリア語から、中国語ラテン語・タガログ語に至るまで、幅広い言語で書かれた作品が用意されています。

また、選んだ作品をどう読むかも読者が選択できます。
HTML形式を選んでWeb上で作品を開いて読んだり、テキスト形式を選んでパソコンにダウンロードして単語のメモを取りながら読んだり、Kindle形式を選択してDropBox・GoogleDrive・OneDriveに作品を保存したりできます。

但し、ホームページは全て英語で書かれていますので、使いこなすには多少の英語力が必要です...。


■感想

オスカー=ワイルドの"Salome"(サロメ)を原書で読んでみたくて、こちらのサイトを使用しました。フランス語で書かれた原書と、英語版の2種類があり、両方を読み比べることができて面白かったです。(余談ですが、「サロメ」は素晴らしい作品でした。オスカー=ワイルド、凄いです)

洋書を購入する前に、試し読みとして使えるのも嬉しいです。全世界で聖書の次に売れていると言われるアガサ・クリスティ作品まで無料で読めました。

 アガサ・クリスティ「スタイルズ荘の怪事件」
 http://www.gutenberg.org/ebooks/863

ただ、Html形式では辞書で調べた単語を余白にメモすることが出来ず苦労しました。
作品を本格的に読み込みたい方は、テキスト形式でダウンロードして、PCに保存してから読む方が良いと思います。

私は「シャーロックホームの冒険」「嵐が丘」等をダウンロードしてみました。古典の主要作品はほぼこのサイトで読めそうですね。通勤の合間に楽しんでみようと思っています。


関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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11Dec

「ノルウェイの森」 村上春樹

Posted by somanybooks in NovelAndComic

売上1,000万冊を誇る不朽の名作
娯楽的読み物としても楽しめますが、文学作品としても素晴らしいです。


■ 説明

37歳の「僕」が飛行機でドイツに渡ったとき、機内でビートルズの曲「ノルウェイの森」を耳にしてしまう場面から物語が始まります。
ノルウェイの森により呼び起された記憶は、長く複雑な青春時代へと遡り、「僕」が恋し精神を病んでしまった直子、17歳で失った親友、生気あふれる女の子緑の登場、びっくりするほど優秀で孤独な先輩と、その優しい恋人、精神病を患うレイコさん……深い喪失を伴いながら物語が展開します。


■ 感想という名の純文学的読み解き

この本のテーマは、だと感じています。主要人物のうち3名が死を選び、3名が生を選ぶのが象徴的ですね。そして生と死の間に位置しながらも生を選んだのが「僕」であり、生きながら死への不帰路に着いている私たちではないでしょうか。
離陸中の飛行機という旅路の途中から物語が始まり、どこでもない場所で終わるという文章全体の構造や、気を病んだ直子に心からの恋をしながらも、はつらつとした生を謳歌する緑に惹かれる「僕」の揺れ動くこころが、生と死の「間」で生きる私たちを象徴しているように思います。

生と死をテーマと考えた時、多すぎるほどの性的描写も、小説全体に漂う深い喪失感にも納得がいきました。性的描写=生の営み、を意味していると私は感じています。

 

(左が上巻、右が下巻)



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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 「風の歌を聴け」村上春樹
 「ノルウェイの森」村上春樹
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10Dec

「国境の南、太陽の西」 村上春樹

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村上春樹氏の描き出す異性論です。


■ 説明(あらすじ)

一人っ子だった「僕」は小学生の時、同じく一人っ子だった「島本さん」と心を分かち合うようになりますが、彼女の転校により離れ離れになってしまいます。

その後高校生になった僕は、「イズミ」という日曜日の朝のような気持ちの良い子と付き合いつつも「イズミの従妹」と肉体関係を持ったことで、イズミを徹底的に損なったまま別れます。その後三十才に「有紀子」という女性と結婚し、子どもにも恵まれ、ビジネスの上での成功を収めた頃なって、僕は島本さんと再会することになるのですが……。


■ 感想という名の純文学的読み解き

この著作のテーマは、異性としての女性ではないかと感じました。

「イズミ」と「イズミの従妹」の位置づけが対象的で見事です。イズミとは心の通い合わせのみで、イズミの従妹とは性交渉のみで会話すらないことを考えると、イズミは僕の恋心の精神面を担い、イズミの従妹が僕の恋心の肉体面を担う存在です。精神的にはイズミに惹かれ、肉体的にはイズミの従妹に惹かれる高校生の僕は、身体と心が乖離しがちな十代後半の男性の恋をくっきりと描き出しているように思います。

そして本のタイトルに冠された「国境の南」と「太陽の西」。国境の南は、深く知る前は関心とあこがれの対象であり深く知ってみるとあまりに平凡でがっかりさせる存在として描かれます。そして太陽の西は、平凡な生活の中唐突に人を駆り立て、どこまでいってもたどり着かないものとして描かれています。
これらはつまり、異性の象徴ではないでしょうか。

主人公の僕がそうであったように、私たちは日々の穏やかな生活の中で、不意に嵐に遭うように、異性に惹かれていきます。その衝動は強く、気でも狂ったかのようで、穏やかだった日常を狂わせ、吹き飛ばし、それでも私たちは異性を求め、知ろうとします。ですがひとたび相手の異性を深く知ってしまったが最後、異性へのときめきや新鮮さは永遠に失われ、日常だけが残るんですね。「島本さん」は永久に失われ「有紀子」だけが残るという結末が、それを象徴しているように思いました。

村上春樹氏の著作の中では異色とも言える本なのですが、私は不思議とこの作品が好きです。純文学的に読み解くことが最も楽しい作品だからかもしれません。





関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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05Jan

「風の歌を聴け」 村上春樹

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昨今ノーベル賞候補に挙がっている村上春樹のデビュー作です。
春樹さん、ノーベル賞取らないかなあ。そわそわ。


■ 本の説明

大学で生物を学んでいる主人公の「僕」が過ごした21才のひと夏のお話です。
」という名の金持ちな、でも金持ちを心の底から嫌っている青年とつるみ、「ジェイズバー」で恐ろしい量のフライドポテトを食べ、ビールを飲み、そして一人の女の子と出会います。


■ 本の感想

この本は春樹さんのデビュー作だそうですが、紛うことなく、この本は村上春樹さんの作品ですね。文章の軽さと柔らかさ、そして小説全体の底深くに流れるテーマまで、本全体から春樹さんらしさを感じます。

タイトルの「風の歌を聴け」という言葉、「風」が象徴するのは通り過ぎた後もう二度と戻らないもの、ではないでしょうか。

21歳の夏も、「僕」が出会いそして別れた女の子も、人の長い人生の中では一度きり。袖触れ合うのも多少の縁とは言いますが、縁があるのも僅かな時間で、過ぎてしまえばもう二度と戻ることはないのだということを、この本の読後9年目にようやくわかりました。そしてそれが私たちの生きる世界の純然たる事実であることに気づいた時、この本はまさに「文学」を冠するにふさわしい本だと感じました。

厚さ1cmに満たないほど薄い文庫本ですが、「村上春樹」を初めて読まれる方におすすめします。私もこの本が第1冊目でした。大学の夏期特別講義で島根大学の教授が来られ、授業の中でこの本を取り上げて下さったのが、この本との出会いです。





関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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 「風の歌を聴け」村上春樹
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21Mar

「高慢と偏見」 ジェイン オースティン (著), Jane Austen (原著), 中野 康司 (翻訳) ちくま文庫

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英国文学が送るシンデレラストーリーです。構成が非常に良く練られていて、ただのハーレクイン小説で終わらないところが良いです。


■感想

英国のシンデレラストーリーというと真っ先に「マイ・フェア・レディ」が思い浮かぶのですが、小説好きの私としては、この「高慢と偏見」もおすすめしたいと思います。
タイトルの堅苦しさに間違った印象を持たれる方も多いのですが、読後さわやかな恋愛小説です。原題の"Pride and Prejudice"の方が、堅苦しさが幾分薄らぐので適切かもしれませんね。

軽く一読した程度ではハーレクインに似た恋愛小説に思えるのですが、タイトルに「高慢」と「偏見」が冠されているように、ヒーロー役のダーシー氏が高慢を、ヒロイン役のエリザベスが偏見を抱えた役柄として登場します。会話文主体のテンポよく進む構成の中で、ダーシー氏とエリザベスが互いの高慢と偏見を、育みそして少しずつ解消しながらラストに向かうところが素晴らしいと思いました。
人物がみな魅力的で、物語の構成が非常によく練られているので、上下巻とも無駄なく話が進んでいくところも良いですね。


 



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

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 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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30Dec

"青空文庫" (日本の本の無料電子図書館)

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著作権の切れた名著が無料で公開されている、電子図書館をご紹介。こちらは、和書です。(洋書版電子図書館もあります)

青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/

■説明

著作権の切れた日本の小説や随筆を、無料で閲覧・ダウンロードできるサイトです。
夏目漱石・芥川龍之介・宮沢賢治・泉鏡花・夢野久作など、日本文学の古典が多数取り揃えられています。短すぎて出版されないような随筆・小説・未完作品も合わせて掲載されています。

・利用方法

読み方は、2通りから選べます。

 ・「XHTMLファイル」というリンクをクリックして、web上で読む
 ・「テキストファイル」というリンクをクリックして、zipファイルに圧縮された本文をダウンロードする

zipファイルの場合は、"Lhaplus"などのフリーソフト(無料)で解凍してから読む必要があります。また、ダウンロードしたファイルはCASIOの電子辞書"EX-word"などに取り込んで、持ち運んで読むこともできます。
電子辞書については こちら


■感想

私は電子辞書にダウンロードする方法で使っています。中島敦の「李陵」「山月記」、宮沢賢治「学者アラムハラドの見た着物」、芥川龍之介「開化の殺人」、夏目漱石「夢十夜」「二百十日」「子規の画」等を、このサイトを利用して読みました。

短編揃いの中島敦はともかくも、「学者アラムハラド……」は未完ですし、「開化の殺人」「子規の画」は10Pにも満たない読み物です。全集でも収録されるかどうかすら怪しい作品ですが、web上だとこうした小品も多数取り扱いがあるので重宝します。忙しいときほど小説を読みたくなりますので(笑)

お陰様で、私の電子辞書はすっかり「辞書」兼「本棚」です。日・英・仏の辞書の他に、文学30~60作品を収録して、暇さえあれば持ち歩き、会社・電車の中などで読み耽ります。
多少の手間さえ惜しまなければ、お金もかかりませんので本当に有難いです。良い作品、たくさん読ませていただきますね。運営されている管理者の方々に心から感謝いたします。



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

・村上春樹
 「風の歌を聴け」村上春樹
 「ノルウェイの森」村上春樹
 「国境の南、太陽の西」村上春樹

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・その他
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 「高慢と偏見」 Jane Austen

 「少年残像」 由貴香織里
 「ルードヴィッヒ革命」) 由貴香織里
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24Dec

「残酷な神が支配する」 萩尾望都

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萩尾望都さんの作品をもう一つ。少年虐待をテーマにした漫画です。


■あらすじ

アメリカのボストンで最愛の母サンドラと幸せに暮らしていた少年ジェルミは、母の再婚を機に、イギリスへ移り住みます。そこで新しい義父グレッグや血のつながらない義兄イアンらと、義父の広い屋敷で共に暮らすことになるのですが、夜ごと義父から酷い暴力と、性的虐待を受ける地獄の日々が始まります...。


■感想

前半は読んでて辛くなります。ジェルミにあまりに救いがなさすぎるので。虐待している人、虐待に気づいてみて見ぬふりをする人、虐待に気づかない人、そんな周りの人全てが、ジェルミを歪めた加害者に思えてきました。読み進めるだけで苦しいのに、それでも読み止まれない。相変わらず、萩尾望都さんの本は凄いです。
こういうテーマで読ませる本を描ける漫画家さんて、本当に希少ですよね。私萩尾さんの本なら、どんなテーマでもとにかく一度は手に取って読んでしまうんですが、この本もそのうちの1冊でした。

前半はジェルミが周囲の大人たちの思惑の犠牲にされ続けるのがいたたまれないんですが、後半はまた別の意味で困ります。どうなってしまうんでしょうか、この義兄弟は。ラストまで読むと、ハッピーエンドのような、そうでないような、この子たちの行く末をもう少し見たいような、不思議な気持ちになりました。


  

(左から順に文庫版1巻、文庫版2巻、コミックス版全巻セット)



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

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 「風の歌を聴け」村上春樹
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