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18Jan

「まんがで学習 おぼえておきたい短歌100」 萩原昌好(著者), 山口太一(作画)

Posted by somanybooks in BookForChild

小学生向けの短歌学習漫画です。内容が充実していて親しみやすいので、古文を学ぶ中学生・高校生が読んでも十分楽しめるんじゃないかな、と思います。



■ 本の説明

1ページに1首ずつ短歌が掲載されている短歌学習漫画です。小学3~6年生向け。ページの真ん中に短歌に関する4コマ漫画やイラストが描かれていて、右に短歌、左に解説が4行書かれています。

掲載されている短歌は有名なものが多く、
 「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」
 「向日葵は 金の油を 身にあびて ゆらりと高し 日の小ささよ」
 「たわむれに 母を背置いて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」
などです。

まんがで学習 おぼえておきたい短歌100 目次

↑ 目次(抜粋)


■ 感想

小学校5年生くらいの時に、「俳句100」と「短歌100」の本をセットで母が買い与えてくれました。不思議と面白かったので、繰り返し繰り返しよく読みました。

短歌や俳句は昔の言葉で書かれているので、人としての経験の少ない子供が読むと実感としてと理解しづらいものが多々あります。
例えば、

 ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく  石川啄木

などの短歌は、生まれた町でそのまま育った10才の子には実感が沸きません。この歌は本来、故郷から遠く離れた地で久しぶりに自分の故郷の方言を聞き、故郷を思い出す、たまらなく懐かしさを感じる、などの経験を経て初めて身に染みてくる歌だと思います。
10歳の子が短歌だけを普通に読むと、「訛(?)を聴きに行くの? 何で??」と感じてしまいます(笑)

ですが、この本は短歌の隣に四コマ漫画が描かれています。その漫画の主人公の話しているセリフが10才の子が聞いたこともないような福島弁訛りで、ごく自然にその訛りを話し、他の人の話す福島弁を心地よさそうに聞いている主人公の顔を見ていると、「あ、訛りってこういうのか」「この喋りはレアだな」と感じ、短歌の意味が実感を伴ってちょっと分かった気になります。

漫画が面白くて読み進めると、実はその漫画は短歌の内容をわかりやすく解説している漫画で、知らず知らずのうちに短歌を理解してしまうという、つくりになっています。
子どもが見事、大人の手のひらの上で踊らされてしまうような本です(笑) 

まんがで学習 おぼえておきたい短歌100 中身 恋愛ものの短歌

↑ 恋愛ものの短歌だとこんな感じ



関連リンク

・ぐりとぐら
「ぐりとぐら」 なかがわりえこ
「ぐりとぐらのおきゃくさま」 なかがわりえこ

・物語
「しろくまちゃんのほっとけーき」 わかやま けん
「はらぺこあおむし」 エリック=カール
「ぽんたのじどうはんばいき」 加藤ますみ
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・ノンフィクション
「こっきのえほん」 戸田やすし

・こまったさんシリーズ(寺村輝夫)
「こまったさんのスパゲティ」
「こまったさんのハンバーグ」

・まんがで学習
「まんがで学習おぼえておきたい俳句100」 小林清之介、山口太一
まんがで学習おぼえておきたい短歌100 」 萩原昌好、山口太一

・伝記
「エジソン―いたずらと発明の天才」 崎川範行
「人類をすくった“カミナリおやじ ― 信念と努力の人生・北里柴三郎」 若山三郎
「ベートーベン ― 運命の大音楽家」 高木卓

・物語
「セロ弾きのゴーシュ」 宮沢賢治
「クレヨン王国 黒の銀行」 福永令三
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