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18Dec

「文を藝にするヒント 基礎編、応用編」 菊池寛作家育成会

Posted by somanybooks in WritingJapanese

小説を書く方、小説家になりたい方必読の書です。小説を書くために最低限知っておくべきことが書かれた本です。


■ 説明

掌サイズで、厚さ5mmほどしかないような非常に小さな本です。基礎編と応用編の全2冊で、特に基礎編に長編小説を書くために必要なアドバイスが詰まっています。

基礎編は、まずは小説を書くための心構えから始まり、技法に関しては読み飛ばすところが見当たらないほど、要点が端的に描かれています。登場人物の履歴書作りや、小説の骨子(プロット)など、どれ一つ抜いてもまともな小説に仕上がりそうもないものばかりです。

応用編は、基礎編が身についている前提で書かれており、よりよい小説にするための+αについてアドバイスがなされています。人物に宿命を与えることや、読者の席を用意することなど、小説をより光らせるためのポイントが余すことなく披露されています。


■ 学び(主観的要点)

・芸術の前に、まず自分の飯を食う
 生活し、人生について自分なりの考えを持つ
 小説を書く練習はいらない

・プロット(物語の骨子)
 800~1200字

・まず構成力
 400字28~32枚で起承転結 →長編の骨組み

・美文より、自分の考えが伝わるかどうか

・どうせ書くなら、大胆に


■感想

個人的には、とにかく基礎編を読んでほしいです。筆者は作中で「新人賞約1200作のうち、小説らしくなっているものは全体の5%もない」と悲しんでいますが、それも頷けます。小説書くには、準備を整えるべきことがこんなにあるんですね……。

そして逆に、世の中に出回ってる小説はこうした作業を経ているのかと思うと、文字にならない部分の小説家の苦労が感じられるように思いました。

1冊1~2時間ほどで読めてしまう分量なのですが、読んで損はありませんでした。小説家予備軍の方は是非。


 

(左が基礎編、右が応用編です)



関連リンク

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「文章読本」 谷崎潤一郎
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「井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室」 井上ひさし
「書き上手―『天声人語』の文章術」 栗田亘
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