忍者ブログ

11Dec

「ノルウェイの森」 村上春樹

Posted by somanybooks in NovelAndComic

売上1,000万冊を誇る不朽の名作
娯楽的読み物としても楽しめますが、文学作品としても素晴らしいです。


■ 説明

37歳の「僕」が飛行機でドイツに渡ったとき、機内でビートルズの曲「ノルウェイの森」を耳にしてしまう場面から物語が始まります。
ノルウェイの森により呼び起された記憶は、長く複雑な青春時代へと遡り、「僕」が恋し精神を病んでしまった直子、17歳で失った親友、生気あふれる女の子緑の登場、びっくりするほど優秀で孤独な先輩と、その優しい恋人、精神病を患うレイコさん……深い喪失を伴いながら物語が展開します。


■ 感想という名の純文学的読み解き

この本のテーマは、だと感じています。主要人物のうち3名が死を選び、3名が生を選ぶのが象徴的ですね。そして生と死の間に位置しながらも生を選んだのが「僕」であり、生きながら死への不帰路に着いている私たちではないでしょうか。
離陸中の飛行機という旅路の途中から物語が始まり、どこでもない場所で終わるという文章全体の構造や、気を病んだ直子に心からの恋をしながらも、はつらつとした生を謳歌する緑に惹かれる「僕」の揺れ動くこころが、生と死の「間」で生きる私たちを象徴しているように思います。

生と死をテーマと考えた時、多すぎるほどの性的描写も、小説全体に漂う深い喪失感にも納得がいきました。性的描写=生の営み、を意味していると私は感じています。

 

(左が上巻、右が下巻)



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

・村上春樹
 「風の歌を聴け」村上春樹
 「ノルウェイの森」村上春樹
 「国境の南、太陽の西」村上春樹

・著作権切れの本を無料で読む
  "青空文庫" (日本の本の無料電子図書館)
  "Project Gutenberg" (洋書の無料電子図書館)

・その他
 「すべてがFになる」 森博嗣
 「高慢と偏見」 Jane Austen

 「少年残像」 由貴香織里
 「ルードヴィッヒ革命」) 由貴香織里
 「はじめちゃんが一番!」 渡辺多恵子
 「BLACK JACK」 手塚治虫
 「残酷な神が支配する」 萩尾望都







拍手[0回]

PR