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16Dec

「すべてがFになる」 森博嗣

Posted by somanybooks in NovelAndComic

64bitの理系ミステリです。文系人間としては、理系の頭の中を割って中を覗いてみたいと、常々思っています。


■本の説明

「すべてがFになる」は、作家森博嗣のデビュー作であり、シリーズ第1作目にあたります。
このシリーズは、N大学工学部助教授の犀川創平が、恩師の愛娘であり大財閥の娘でありN大学1回生でもある西之園萌絵に巻き込まれ、不可思議な難事件を理系的頭脳で解決していくお話です。

著者森博嗣さんも経歴が独特で、この方自身が名古屋大学工学部の現役の助教授なんです。この大学の工学部は、先日ノーベル賞受賞者輩出しました(笑) N大は教授の層が厚いですね。


■感想

登場人物も会話もストーリーもトリックも、全てが数学と物理とITの世界です。登場人物の会話のあちらこちらに、数学の話が何の脈絡もなく登場します。165×3367を暗算させたり、研究所全体を制御している主システムのソースを検索し始めたり。文学部卒の文系人間には、時折会話の意味さえ分かりませんでした(笑) ですがそれが不快ではなく、ストーリーの良さを壊すどころか引き立てる役割を果たしています。

推理小説が苦手な私はトリックには関心がないのですが、この小説はトリックと犯人の思考が凄まじいものでした。最後に染み一つない完璧な論理が立ち現れてくるのですが、その論理が途方もなく哀しいです。


 
(右が新書版、左が文庫版)
このシリーズは新書版・文庫版ともに装丁が美しいので、両方載せてみました。



関連リンク
・司馬遼太郎
 「花神」 司馬遼太郎

・小野不由美
 「月の影 影の海」小野不由美
 「東の海神 西の滄海」(十二国記シリーズ) 小野不由美

・村上春樹
 「風の歌を聴け」村上春樹
 「ノルウェイの森」村上春樹
 「国境の南、太陽の西」村上春樹

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・その他
 「すべてがFになる」 森博嗣
 「高慢と偏見」 Jane Austen

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